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2022/02/25 08:34

米国株大引け概況(詳報): 反発、急落後にハイテク株が急伸 無料記事

 24日のNY株式市場は、急落後に切り返す展開。主要指標のダウ平均が前日比92.07ドル(0.28%)高の3万3223.83ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が436.09ポイント(3.34%)高の1万3473.58ポイントとそろって6営業日ぶりに反発して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も買われ、63.20ポイント(1.50%)高の4288.70ポイントと5営業日ぶりに反発している。
 ロシアがウクライナに侵攻したことを受け、朝方に急落していたが、ハイテク株主導の押し目買いが入った(ナスダックは一時3.44%安の水準まで売り込まれたが、その後に7%近い上昇を記録した格好)。前日引け後にリスク資産が軒並み売られ、米国債や金など安全資産や原油を買う動きが活発化していたものの(WTI原油先物は一時1バレル当たり100ドル超え)、◆対露経済制裁が想定より厳しくないこと(石油・ガスの輸出制限が無いこと、SWIFTからの排除措置が無いことなど)、◆クリーブランド連銀のメスター総裁が「金融緩和策を縮小する際に地政学的リスクを考慮する必要がある」と述べたこと――などが買い材料として受け止められている。ロシア・ウクライナ情勢は予断を許さないものの、全体相場はリスクオフの動きから押し目買いの動きに転換。WTI原油先物が約93ドルまで下落したほか、2年債利回りが1.58%(↓0.02ポイント)、10年債利回りが1.96%(↓0.03ポイント)の水準まで戻った(一時はそれぞれ1.46%、1.84%まで急低下)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでも大型ハイテク株を含む情報技術、コミュニケーション、一般消費財の3セクターの上げが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.81%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が5.11%高、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.51%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が4.61%高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が4.00%高と値を上げている。半導体銘柄も買われ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.08%高、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が6.24%高と急伸した(SOX指数は3.70%高)。また、年初から下落基調だったグロース株を買い戻す動きもみられ、「破壊的イノベーション」銘柄への投資で有名なARKイノベーションETF(@ARKK/U)が7.79%高を記録している。


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