今週のNY株式市場は、内外環境の不透明感で買いが手控えられる流れか。
　外部的には、欧州情勢や米中関係が厳しい。欧州に関しては、コロナの感染拡大が懸念される状態。ドイツで1日当たりの新規感染者数が過去最多を記録し、オーストリアでロックダウンが実施されるなど、世界景気への悪影響が不安視されている。また、米中関係も依然として不透明だ。首脳会談が実現したにもかかわらず、改善はおろか悪化している感すらある。米国が北京オリンピックの外交的ボイコット（政府関係者の派遣を見送る措置）を検討するなど、新たな対立の火種になる可能性が出てきた。
　米国国内では、早期金融引き締め懸念が蒸し返されていることが不安材料。好調な景気と根強いインフレ警戒感を受けて、米金融当局の関係者がテーパリングのペース加速の検討が必要とコメントしたと伝えられている。また、25日が感謝祭休日となることも買い手控えムードを強めよう。


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