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2021/12/06 08:40

米国株大引け概況(詳報): 反落、グロース株の売り目立つ 無料記事

 先週末3日のNY株式市場は、グロース株(成長株)を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比59.71ドル(0.17%)安の3万4580.08ドルと弱含んだほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が295.85ポイント(1.92%)安の1万5085.47ポイントと急反落で取引を終えた。小型株を代表するラッセル2000も2.13%安の2159.31ポイントと下落幅が大きかった。
 朝方はプラス圏で始まったが、大型IT株・グロース株を中心に売り圧力が強まった。新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」に対する懸念がくすぶっているものの、コロナ禍時に人気が高まった在宅銘柄を売り込む動きが多い。また、11月雇用統計は下振れたが、米連邦準備理事会(FRB)のタカ派転換に伴う投資家のリスク回避姿勢は根強かった。相対的に安全な米国債が買われ、長期金利を代表する10年債利回りは1.34%(↓0.10ポイント)に急低下している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落(ディフェンシブな生活必需品、公益など3業種は上昇)。なかでも大型IT銘柄が含まれる一般消費財や情報技術などのセクターで下げが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が6.42%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.46%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が4.43%安、ソフトウェア大手のアドビ(@ADBE/U)が8.24%安、モバイル決済大手のスクエア(@SQ/U)が5.64%安と値を下げている。
 他の個別材料では、クラウド型電子署名サービスを提供するドキュサイン(@DOCU/U)が42.22%安と暴落。第3四半期(8〜10月)決算が上振れたものの、第4四半期(11月〜1月)ガイダンスが弱かったため、ブローカーによる格下げや目標株価の引き下げが相次いだことが響いた。


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