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2021/12/13 08:44

米国株大引け概況(詳報): 反発、S&P500は最高値 無料記事

 先週末10日のNY株式市場は、主要3指数が軒並み買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比216.30ドル(0.60%)高の3万5970.99ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が113.23ポイント(0.73%)高の1万5630.60ポイントとそろって反発して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、44.57ポイント(0.95%)高の4712.02ポイントと買われ、終値ベースで過去最高値を更新している。ただ、小型株を代表するラッセル2000は、8.40 ポイント(0.38%)安の2211.81ポイントと続落した。
 インフレに対する過度な警戒感が後退。11月の消費者物価指数(CPI)は前年同期比6.8%上昇と1982年以来の高水準を記録したが、市場予想(約↑6.8%)と一致。コアCPIも4.9%上昇と市場予想(約↑4.9%)と同水準にとどまった。一部の専門家からは、「中古車や宿泊施設、航空運賃などの上昇率が予想より低かったため、インフレのピークが近い」との見方が出ている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも情報技術と生活必需品の2セクターがともに2%超の上昇幅を記録した。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.83%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.80%高、ソフトウエア大手のアドビ(@ADBE/U)が3.46%高、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が2.59%高と値を上げている。
 好決算銘柄も急伸。業務用ソフト大手のオラクル(@ORCL/U)が15.61%高、アナログ半導体大手のブロードコム(@AVGO/U)が8.27%高、会員制・倉庫型店舗販売大手のコストコ・ホールセール(@COST/U)が6.58%高と買われ、軒並み過去最高値を切り上げた。オラクルとブロードコムに関しては、最大100億ドルの自社株買い計画を発表したこともプラス材料となった。


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