詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/07/13 08:48

米国株大引け概況(詳報): 続落、6月CPIの発表控え警戒続く 無料記事

 12日のNY株式市場は、インフレ指標に対する警戒が続く展開。主要指標のダウ平均が前日比192.51ドル(0.62%)安の3万0981.33ドルと3日続落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が107.87ポイント(0.95%)安の1万1264.73ポイントと続落して取引を終えた。
 前日に続き、13日の6月消費者物価指数(CPI)の発表を前にリスクを減らす動きが続いた。また、世界的な成長減速に対する懸念も強まる状態。NY原油先物が95.84ドル/バレル(↓約8%)と急落したほか、ユーロが対ドルで下落して約20年ぶり安値を付けている(ほぼ1ユーロ=1ドルのパリティに)。相対的に安全な米国債が買われ、2年債利回りが3.05%(↓0.02ポイント)、10年債利回りが2.97%(↓0.02ポイント)に低下した(景気後退を示唆する「逆イールド」は継続)。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。原油安でエネルギーが約2%下げたほか、大型ハイテク株が含まれる情報技術、一般消費財などが売られた(多国籍企業を多く含んでいるためドル高が警戒された面もある)。大型ハイテク株では、マイクロソフト(@MSFT/U)が4.10%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.26%安、セールスフォース(@CRM/U)が4.61%安、サービスナウ(@NOW/U)が12.74%安と値を下げている。サービスナウのマクダーモットCEOが11日夜、「欧州での販売サイクルが長くなってきている」と言及したほか、ドル高や金利高などマクロ面の逆風も警戒したことが法人向けソフトウエア企業にとってマイナス材料視された。
 一方、原油安で航空・クルーズ銘柄は逆行高。アメリカン航空(@AAL/U)が9.98%高、デルタ航空(@DAL/U)が6.15%高、クルーズ大手のカーニバル(@CCL/U)が7.54%高、航空機大手のボーイング(@BA/U)が7.42%高と値を上げた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース