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2022/08/10 09:18

マイクロンが4Q業績悪化を警告、「1Qにかけて厳しい市場環境」 無料記事

 メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)は9日、同日開催されるカンファレンスに先立って第4四半期(6〜8月)ガイダンスを下方修正し、「6月30日の決算説明会で提供した売上高ガイダンスの下限を下回る可能性がある」との見通しを示した。6月末時点では、第4四半期の売上高を「68億〜76億ドル(前年同期実績:82億7400万ドル)」と見積もっていた。
 同社はまた、第1四半期(9〜11月)についても「現時点では第1四半期に出荷量が前期比で減少すると予想しており、売上高とマージンともに前期比で大きく低下すると見込んでいる。第1四半期のフリーキャッシュフローはマイナスになる」と予想している。
 会社側は見通しを下方修正した背景について、マクロ経済的要因とサプライチェーン問題によって顧客の在庫調整が幅広く起きている点を指摘。6月末以降、DRAMとNANDの需要予測が低下していることを踏まえ、「22年度・第4四半期と23年度・第1四半期は厳しい市場環境になると見込んでいる」と予想した。また、「目先の環境に対応するため、6月末の電話会議で言及したウェーハ製造装置(WFE)投資の削減に加え、新たに23年度のWFE投資の削減も発表する。23年度の設備投資は22年度と比べ、大幅に減少する見通しだ」と付け加えている。
 9日のNY株式市場では、半導体関連銘柄が軒並み安。業績警告をきっかけにマイクロンが前日比3.74%安と値を下げたほか、前日に業績警告を出したGPU大手エヌビディア(@NVDA/U)が3.97%安、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が4.53%安と売られた。投資減速懸念で半導体装置銘柄も急落し、アプライドマテリアルズ(@AMAT/U)が7.58%安、ラムリサーチ(@LRCX/U)が7.88%安、KLA(@KLAC/U)が7.57%安と値を下げている。


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