2022/08/09 08:35
米国株大引け概況(詳報): ほぼ横ばい、エヌビディアは安い
8日のNY株式市場は、金融引き締め懸念がくすぶるなかで上値の重い展開。主要指標のダウ平均が前営業日比29.07ドル(0.09%)高の3万2832.54ドルと小幅続伸する一方、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は13.09ポイント(0.10%)安の1万2644.46ポイントと小幅続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も5.13ポイント(0.12%)安の4140.06ポイントと小幅続落している。一方、小型株を代表するラッセル2000指数は19.38ポイント(1.01%)高の1941.21ポイントと買われた。
7月消費者物価指数(CPI)の発表を今週10日に控え、やや様子見の状態。朝方に大きく上昇して始まったものの(一時はダウが0.93%高、ナスダックが1.56%高)、その後「行って来い」となり、中盤以降は前営業日の終値を挟んだ動きに終始した。先週末の7月雇用統計が予想外に好調だったため、リセッション懸念が薄らぐ一方、金融当局が積極的な引き締めを続けるとの懸念が根強い。米国債は買われ、2年債利回りが3.21%(↓0.02ポイント)、10年債利回りが2.76%(↓0.07ポイント)に低下した。
セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇(4業種が下落)。原油続伸を背景に素材、エネルギーなど景気敏感セクターが強含んだ。また、米上院が「インフレ削減法」と呼ばれる税制・エネルギー・気候対策法案を可決したことを受け、電気自動車(EV)を手掛ける自動車株が上昇。テスラ(@TSLA/U)が0.78%高、ゼネラル・モーターズ(@GM/U)が4.16%高、フォード・モーター(@F/U)が3.14%高と値を上げている。
また、「ミーム株」と呼ばれる小型株の急騰も目立つ。家庭用品チェーン大手のベッドバス&ビヨンド(@BBBY/U)が39.83%高、映画館チェーン運営のAMCエンターテインメント(@AMC/U)が8.03%高と急伸した。
一方、半導体セクターは軟調。需要鈍化を示す業績速報を公表したGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.30%安と急落したほか、競合のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が2.19%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が1.62%安と値を下げている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
7月消費者物価指数(CPI)の発表を今週10日に控え、やや様子見の状態。朝方に大きく上昇して始まったものの(一時はダウが0.93%高、ナスダックが1.56%高)、その後「行って来い」となり、中盤以降は前営業日の終値を挟んだ動きに終始した。先週末の7月雇用統計が予想外に好調だったため、リセッション懸念が薄らぐ一方、金融当局が積極的な引き締めを続けるとの懸念が根強い。米国債は買われ、2年債利回りが3.21%(↓0.02ポイント)、10年債利回りが2.76%(↓0.07ポイント)に低下した。
セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇(4業種が下落)。原油続伸を背景に素材、エネルギーなど景気敏感セクターが強含んだ。また、米上院が「インフレ削減法」と呼ばれる税制・エネルギー・気候対策法案を可決したことを受け、電気自動車(EV)を手掛ける自動車株が上昇。テスラ(@TSLA/U)が0.78%高、ゼネラル・モーターズ(@GM/U)が4.16%高、フォード・モーター(@F/U)が3.14%高と値を上げている。
また、「ミーム株」と呼ばれる小型株の急騰も目立つ。家庭用品チェーン大手のベッドバス&ビヨンド(@BBBY/U)が39.83%高、映画館チェーン運営のAMCエンターテインメント(@AMC/U)が8.03%高と急伸した。
一方、半導体セクターは軟調。需要鈍化を示す業績速報を公表したGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.30%安と急落したほか、競合のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が2.19%安、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が1.62%安と値を下げている。
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