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2022/04/27 08:45

米国株大引け概況(詳報): 急反落、ナスダックは約4%安 無料記事

 26日のNY株式市場は、投資家心理の悪化で戻り売りが強まる展開。主要指標のダウ平均は前日比809.28ドル(2.38%)安の3万3240.18ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が514.11ポイント(3.95%)安の1万2490.74ポイントとそろって急反落して取引を終えた。ナスダックは昨年11月につけた過去最高値(1万6212.23ポイント)から約23%下落し、「弱気相場」入りしている。
 成長鈍化懸念がくすぶるなか、ハイテク株・グロース株を中心に幅広い銘柄が売られた。IT大手などの決算発表が今週に相次ぐものの、先週に決算を発表したネットフリックス(@NFLX/U)が暴落したこともあり、投資家は事前に売却する動きを加速させている。引け後の決算発表を控えたアルファベット(@GOOGL/U)が3.59%安、マイクロソフト(@MSFT/U)が3.74%安、今週後半の発表を予定するメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が3.23%安、アップル(@AAPL/U)が3.73%安、アマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.58%安と値を下げた。
 中国の成長減速懸念も逆風。コロナ禍に伴う上海市の都市封鎖(ロックダウン)が長期化している上、北京市の封鎖観測も浮上したことが気掛かり材料となっている。中国向け売上比率の高いEV大手のテスラ(@TSLA/U)が12.18%安と急落したほか、半導体銘柄が軒並み安。エヌビディア(@NVDA/U)が5.60%安、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が6.10%安、半導体装置のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が4.85%安と売られた(SOX指数は4.38%安)。
 成長懸念に伴うリスク回避姿勢は債券市場でもみられた。相対的に安全とされる米国債が買われたため、政策金利動向に敏感な2年債利回りが2.48%(↓0.15ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが2.72%(↓0.10ポイント)に急低下している。


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