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2022/03/28 08:46

米国株大引け概況(詳報): まちまち、ダウは続伸 無料記事

 先週末25日のNY株式市場は、前日終値を挟んで高安まちまちな展開。主要指標のダウ平均が前日比153.30ドル(0.44%)高の3万4861.24ドルと続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は22.54ポイント(0.16%)安の1万4169.30ポイントと小反落で取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も22.90ポイント(0.51%)高の4543.06ポイントと続伸している。
 朝方はプラス圏で寄り付いたものの、金利上昇が気掛かり材料となるなか、ハイテク銘柄が相対的に弱含んだ。債券が売られ、政策金利動向に敏感な2年債利回りが2.27%(↑0.14ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが2.47%(↑0.10ポイント)に上昇。シティグループが最新リポートで「4回連続で0.50%の利上げが行われる」と予想するなど、市場では高インフレが続くなかでよりタカ派的な見方が増えている。ただ、今月中ばの米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過した後、先行き不透明感の後退で投資家心理が改善する状態は続いた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇した。エネルギーや素材、金融など景気敏感株・バリュー株を中心に底堅い動き。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.18%、1.81%ずつ上昇したほか、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が3.24%高、鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)が2.67%高、肥料大手のシーエフ・インダストリーズ(@CF/U)が2.93%高と買われている。朝方に弱含んだWTI原油先物は、サウジアラビア油田への攻撃報道で結局1%超反発した。
 公益セクターも底堅い。電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が2.35%高、電力大手のデュークエナジー(@DUK/U)が1.54%高と値を上げている。
 一方、大型ハイテク株が含まれる情報技術、一般消費財の2セクターはやや弱含み。前日急伸したGPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.63%安と反落したほか、ITサービス管理(ITSM)大手のサービスナウ(@NOW/U)が3.31%安、ハンドメイド製品向けマーケットプレイス大手のエッツィ(@ETSY/U)が6.13%安と下落した。


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