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2022/04/11 08:35

米国株大引け概況(詳報): まちまち、ナスダックは反落 無料記事

 先週末8日のNY株式市場は、金利動向をにらみながら売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比137.55ドル(0.40%)高の3万4721.12ドルと続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は186.30ポイント(1.34%)安の1万3711.00ポイントと反落して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も11.93ポイント(0.27%)安の4488.28ポイントと小反落。200日移動平均線(4493ポイント)をやや下回って引けている。
 長期金利の上昇継続が相場の逆風。金融引き締め加速の見通しが強まるなか、政策金利動向に敏感な2年債利回りが2.51%(↑0.05ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが2.70%(↑0.04ポイント)と上昇した。長期金利が上昇するなか、景気敏感株・バリュー株が強含む半面、ハイテク株・グロース株が売られている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち4業種が下落。大型IT銘柄が含まれる情報技術、一般消費財、コミュニケーションなどのセクターが売られた。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.19%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.50%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.00%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.11%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.91%安と値下がりしている。グロース株も軟調。コラボレーションツール開発のアトラシアン(@TEAM/U)が7.15%安、EC構築支援サービスのショッピファイ(@SHOP/U)が6.33%安、太陽光発電向けマイクロインバーターのエンフェーズ・エナジー(@ENPH/U)が5.71%安と急落した。
 一方、エネルギーや金融など、景気敏感株・バリュー株を中心に7業種は上昇。金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.83%高、投資会社のバークシャーハサウェイ(@BRK .B/U)が1.90%高、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が5.80%高と買われた。景気の先行きが不安視されるなか、ヘルスケアや生活必需品などディフェンシブセクターもしっかり。ドラッグストア大手のCVSヘルス(@CVS/U)が2.90%高、ディスカウントストア大手のターゲット・コーポレーション(@TGT/U)が2.26%高と値上がりしている。


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