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2022/05/24 08:33

米国株大引け概況(詳報): 上昇、銀行やハイテクなどに押し目買い 無料記事

 週明け23日のNY株式市場は、先週末からの反発基調が続く展開。主要指標のダウ平均が前営業日比618.34ドル(1.98%)高の3万1880.24ドルと続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が180.65ポイント(1.59%)高の1万1535.27ポイントと反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も買われ、72.39ポイント(1.86%)高の3973.75ポイントと続伸している。
 ダウ平均が8週連続で下落するなど、株価が短期的に売られすぎとの見方から幅広い銘柄に押し目買いが入った。ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が純金利収入見通しを引き上げたことが金融株の買いを誘ったほか、通信半導体のブロードコム(@AVGO/U)が仮想化ソフト大手VMウエア(@VMW/U)の買収を模索しているとの観測報道、インフレ圧力緩和に向けてバイデン大統領が対中関税の引き下げを検討していること――なども支援材料となっている。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて上昇。なかでも金融やエネルギー、ハイテクなどが2%以上の上げを記録した。前述のジェイピー・モルガンが6.19%高、同業のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が5.94%高、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.21%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が4.01%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.20%高と買われている。
 ただ、この日もグロース株よりバリュー株・景気敏感株のほうが選好された。サプライチェーン問題で売られていた農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が7.04%高と買い戻されたほか、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.62%高、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が5.26%高、油田探査大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が6.54%高と値を上げている。
 なお、引け後のアフターマーケットでは、主要株価指数が軒並み下落(ナスダックは1%超の下落)。強気のガイダンスを発表したビデオ会議アプリのズーム・ビデオ(@ZM/UA)が5%超上昇する半面、業績悪化を警告したカメラアプリ大手のスナップ(@SNAP/UA)が28%超の急落を強いられている(ソーシャルメディア銘柄が軒並み連れ安)。


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