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2021/08/17 08:33

米国株大引け概況(詳報): まちまち、ダウ平均とS&P500は連日で最高値 無料記事

 16日のNY株式市場は、朝安後に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比110.02ドル(0.31%)高の3万5625.40ドルと5日続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が29.14ポイント(0.20%)安の1万4793.76ポイントと小反落で取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500も0.26%高の4479.71ポイントと5日続伸し、ダウ平均とともに連日で最高値を切り上げている。なお、小型株を代表するラッセル2000は、0.89%安の2203.42ポイントと続落した。
 国内外の主要経済指標の下振れが気がかり材料。この日までに発表された中国の7月主要経済指標(小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資)が軒並み予想以上の減速を示したほか、この日に米国で発表された8月のNY連銀製造業景況指数も18.3と大きく下振れた(市場予想:約28.5、7月:43.0)。こうした環境下、寄り付きから1〜2時間でダウ平均が0.79%安、ナスダックが1.43%まで下落。長期債を代表する10年債利回りも成長鈍化懸念で1.28→1.22%に低下する場面があった(最終的に1.27%まで回復)。
 ただ、その後はディフェンシブセクターを中心に買い戻す動きが加速し、ダウ平均とS&P500がプラス圏に浮上した(ナスダックは下げ幅を縮小)。セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。なかでもヘルスケアや公益、生活必需品などのセクターが強含んだ。医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が1.84%高、バイオ医薬品大手のアッヴィ(@ABBV/U)が1.66%高、電力大手のデューク エナジー(@DUK/U)が1.71%高、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が0.82%高、飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が0.98%高と買われている。
 IT大手にも押し目買い。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.35%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.60%高と上昇した。
 一方、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)は4.32%安と急落。米運輸当局が「テスラの運転支援システムの安全性を正式に調査する」と発表したことが嫌気された。


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