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2021/09/14 08:46

米国株大引け概況(詳報): ダウ6日ぶり反発、ナスダックは小幅に4日続落 無料記事

 週明け13日のNY株式市場は、エネルギー株と金融株を中心に押し目買いが入る展開。主要指標のダウ平均は、前営業日比261.91ドル(0.76%)高の3万4869.63ドルと6営業日ぶりに反発して取引を終えた。一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は朝方にプラス圏で寄り付いたものの、結局9.91ポイント(0.07%)安の1万5105.58ポイントと小幅ながら4日続落で引けている。
 ダウが先週末までに5日続落していたこともあり、景気敏感セクターを中心に買い戻された。米原油先物が約1%高と続伸したが、長期金利を代表する10年債利回りは1.33%(↓0.01ポイント)とほぼ横ばい。特段の新規材料が無いものの、インフレ高進をにらむ状況が続いている(14日は8月CPIの発表を予定)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇。うち6セクターの上昇幅が0.5%未満にとどまったが、エネルギーと金融の2セクターが高い。原油先物が1バレル70ドル台を回復するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が2.58%、1.98%ずつ値上がりしたほか、コノコフィリップス(@COP/U)が3.34%高、オキシデンタル・ペトロリアム(@OXY/U)が6.69%高、油田サービス大手のシュルンベルジェ(@SLB/U)が4.97%高、ハリバートン(@HAL/U)が4.66%高と急伸している。金融大手も買われ、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が3.23%高、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.59%高と上昇した。
 一方、ワクチン銘柄は値下がり。製薬大手のファイザー(@PFE/U)が2.22%安と5日続落したほか、バイオテクノロジー企業のモデルナ(@MRNA/U)が6.60%安と大幅続落した。ランセット誌で科学者らが「現時点では一般の人々がブースター接種を受ける必要性がみられるほどの証拠がないようだ(=ワクチン効果は低下していない)」と指摘したことが嫌気されている。



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