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2022/06/06 08:45

米国株大引け概況(詳報): 反落、ハイテク株が安い 無料記事

 先週末3日のNY株式市場は、米金融当局のタカ派路線継続の見方が強まるなか、ハイテク株・グロース株を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比348.58ドル(1.05%)安の3万2899.70ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が304.17ポイント(2.47%)安の1万2012.73ポイントとそろって反落して取引を終えた。
 雇用統計の堅調さを受け、「秋に利上げペースが減速する」との期待がやや後退したことが逆風。5月の非農業部門雇用者数が前月比で39万人増え、市場予想(約31万8000人増)を上回った。景気減速懸念がくすぶるなかでも、雇用が好調なことで、米金融当局によるタカ派路線が維持されるとみられている。平均時給は前月比0.3%増(市場予想:約0.4%増)、前年同月比5.2%増(市場予想:約5.2%増)となり、4月(それぞれ5.5%増、0.3%増)から減速・横ばいとなった。金利は2年債利回りが2.65%(↑0.02ポイント)、10年債利回りが2.93%(↑0.02ポイント)とやや上昇している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち(エネルギーを除く)10業種が軒並み下落。なかでも大型ハイテク株が含まれる一般消費財、情報技術、コミュニケーションの3セクターが軒並み2%以上の下落率を記録している。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が9.22%安と急落したほか、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.52%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が3.86%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.45%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が4.06%安と値を下げた。
 一方、原油続伸でエネルギー株は逆行高。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とコノコフィリップス(@COP/U)がそれぞれ1.45%、2.75%ずつ上昇したほか、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が2.22%高、シュルンベルジェ(@SLB/U)が2.53%高で引けた。


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