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2021/11/19 08:39

米国株大引け概況(詳報):ダウ続落、ナスダックは最高値を更新 無料記事

 18日のNY株式市場は、売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比60.10ドル(0.17%)安の3万5870.95ドルと続落する一方、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は72.14ポイント(0.45%)高の1万5993.71ポイントと反発して過去最高値を更新した(S&P500指数も0.34%高の4704.54ポイントで過去最高値を記録)。投資家は小売り大手や半導体大手の決算とガイダンスの内容をにらみながら、売り買いの対象を選別している。
 この日のダウ平均の下落は、ネットワーク機器大手のシスコシステムズ(@CSCO/U)が5.5%安と急落したことが重荷。前日引け後に発表された11月〜1月期ガイダンスで、売上高が市場予想を下回ったことなどが嫌気されている。会社側は「サプライチェーンの混乱や部品調達コストの上昇が影響している」と説明した。このほか、クラウド顧客管理のセールスフォース・ドットコム(@CRM/U)が1.63%安、クレジットカード大手のビザ(@V/U)が0.84%安と売られている。
 一方、半導体関連を中心にハイテク銘柄は総じて高い。GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が8.25%高と急伸し、ナスダック市場をけん引した。好決算と市場予想を上回るガイダンスを発表したことが好感されている。また、同業のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)とテキサス・インスツルメンツ(@TXN/U)が2.43%、2.06%ずつ上昇したほか、IT機器大手のアップル(@APPL/U)が2.85%高と買われた。
 他のセクターでは、一般消費財セクターの上げが目立つ。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.14%高と急伸したのをはじめ、ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)とロウズ・カンパニーズ(@LOW/U)も2.79%、0.67%ずつ買われている。
 他の個別動向では、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が21.17%高と急騰。8〜10月期決算が上振れたほか、通期ガイダンスを上方修正したことが刺激材料だ。


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