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2021/09/28 08:36

米国株大引け概況(詳報): ダウ4日続伸、ナスダックは続落 無料記事

 27日のNY株式市場は、リフレトレードが強まる展開。主要指標のダウ平均が前日比71.37 ドル(0.21%)高の3万4869.37ドルと4日続伸する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は77.73ポイント(0.52%)安の1万4969.97ポイントと続落して取引を終えた。小型株を代表するラッセル2000は、32.93ポイント(1.47%)高の2281.00ポイントと反発している。
 この日目立ったのは、長期金利とエネルギー価格の上昇。米長期金利を代表する10年債利回りが1.49%(↑0.04ポイント)と上昇基調を続けている上、NY原油先物が一時75ドル台と7月以来の高値水準を回復した(天然ガス先物も急伸)。エネルギーに関しては、供給制約と需要増が重なるなか、英国での燃料不足問題、中国での電力不足問題などが報じられたことが支援材料となっている。リフレトレードが意識され、バリュエーションの高いハイテク株を売り、景気敏感株・バリュー株を買う動きが加速した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇。エネルギーが3%超の上昇幅を記録したほか、金融や素材、資本財などが買われた。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.97%高、油田サービス大手のハリバートン(@HAL/U)が5.43%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.18%高、化学大手のダウ(@DOW/U)が5.07%高、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が4.58%高と値を上げている。
 一方、ヘルスケアや公益、情報技術など6業種は下落。大型ハイテク株の一角が売られ、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.73%安、ソフトウエア大手のアドビ(@ADBE/U)が3.06%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.91%安と値を下げた。コロナ感染拡大の頭打ちも意識され、ワクチン銘柄も軟調。ファイザー(@PFE/U)が0.84%安、モデルナ(@MRNA/U)が4.95%安、ノババックス(@NVAX/U)が6.90%安と下落している。


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