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2022/02/14 08:42

米国株大引け概況(詳報): 大幅続落、ウクライナ情勢の懸念上昇で 無料記事

 先週末11日のNY株式市場は、地政学リスクの高まりで大きく売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比503.53ドル(1.43%)安の3万4738.06ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が394.49ポイント(2.78%)安の1万3791.15ポイントとそろって大幅に続落して取引を終えた。
 ロシアのウクライナ侵攻に対する懸念が高まるなか、リスク回避の動きが強まった格好。昼過ぎに「露プーチン大統領がウクライナへの侵攻を決定したと米当局はみている」と報じられた。サリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は「プーチン大統領が最終決定を下したとは考えていない」と補足しつつも、北京冬季五輪が終わる前にロシアがウクライナに侵攻する“明確な可能性”があることを認めている。こうしたなか、相対的に安全な米国債が買われ、2年債利回りが1.50%(↓0.08ポイント)、10年債利回りが1.94%(↓0.09ポイント)に低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、大型IT銘柄を中心に情報技術やコミュニケーションなど9業種が軒並み売られた。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.43%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が3.13%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が3.74%安、Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が3.59%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.93%安と下落している。半導体関連銘柄も売られ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が7.26%安、半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が10.01%安、半導体装置大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が5.21%安と急落した(SOX指数は4.83%安)。
 一方、原油高でエネルギー銘柄は逆行高。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.52%高、シェブロン(@CVX/U)が2.04%高、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が3.42%高と値を上げている。金鉱株も買われ、バリックゴールド(@GOLD/U)とニューモント(@NEM/U)がそれぞれ7.15%、5.50%ずつ上昇した。


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