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2022/04/06 08:38

米国株大引け概況(詳報): 反落、FRB理事のタカ派発言を嫌気 無料記事

 5日のNY株式市場は、米金融当局の積極姿勢巡る懸念で売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比280.70ドル(0.80%)安の3万4641.18ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が328.38ポイント(2.26%)安の1万4204.17ポイントとそろって反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、57.52 ポイント(1.26%)安の4525.12ポイントと反落している。
 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事(副議長に昇格予定)がこの日、インフレ抑制を「最優先」とし、「バランスシートの縮小を5月にも急ピッチで始める」と発言したことが嫌気された。ハト派とみなされていたブレイナード氏のタカ派的発言や3月FOMC議事要旨の公表(6日)を前に、引き締め加速懸念が蒸し返されている。株式のほか債券も売られ、2年債利回りが2.51%(↑0.09ポイント)、10年債利回りが2.55%(↑0.15ポイント)に急上昇した(逆イールドは解消)。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。前日買われたハイテク株・グロース株が軟調に転じ、大型ハイテク株が含まれる一般消費財、情報技術、コミュニケーションの3セクターで売りが目立った。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.73%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.55%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.89%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が2.90%安と下落している。半導体銘柄も売られ、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.22%安、モバイル半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が5.43%安、半導体装置大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が5.97%安と値下がりした(SOX指数は4.53%安)。
 一方、公益やヘルスケア、生活必需品などディフェンシブセクターは強含み。電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が1.68%高、医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が1.52%高、食品大手のゼネラル・ミルズ(@GIS/U)が0.98%高と上昇した。


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