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2021/12/09 08:41

米国株大引け概況(詳報):3日続伸、オミクロン株巡る懸念の後退が続く 無料記事

 8日のNY株式市場は、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」を巡る懸念が一段と薄らぐなか、ハイテク株を中心に買い戻す動きが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比35.32ドル(0.10%)高の3万5754.75ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が100.07ポイント(0.64%)高の1万5786.99ポイントとそろって3日続伸で取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も0.31%高の4701.21ポイントと強含み、最高値の水準に迫っている。
 この日は変異株に対する既存ワクチンの有効性が認められたことが支援材料。製薬大手のファイザー(@PFE/U)と独ビオンテック(@BNTX/U)が試験施設での暫定結果として、「オミクロン株を中和するには3回目のブースター接種が必要」との見解を示した。相対的に安全資産とされる米国債が売られ、長期金利を代表する10年債利回りが1.52%(↑0.05ポイント)と連日で上昇。主要株価指数は前日に急伸したにもかかわらず、この日も軒並みプラス圏を維持した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇した。大型IT銘柄の一角が堅調。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.28%高と連日で最高値を切り上げたほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が2.40%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が1.64%高と買われている。
 コロナ懸念の後退で観光関連銘柄も高い。航空大手のデルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)が2.21%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が5.51%高、オンライン旅行サイト大手のブッキング・ホールディングス(@BKNG/U)が2.77%高、カジノ大手のラスベガス・サンズ(@LVS/U)が4.42%高と値を上げた。


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