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2022/08/30 08:31

米国株大引け概況(詳報): 続落、金利上昇の懸念くすぶる 無料記事

 週明け29日のNY株式市場は、先週末に急落した流れが続く展開。主要指標のダウ平均が前営業日比184.41ドル(0.57%)安の3万2098.99ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が124.04ポイント(1.02%)安の1万2017.67ポイントとそろって続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も同様に売られ、27.05ポイント(0.67%)安の4030.61ポイントで引けている。
 パウエルFRB議長が先週末にジャクソンホール会議の講演で、断固たるタカ派スタンスを示し、政策金利を抑制的な水準に長くとどめる可能性を示したことが引き続き重しとなった。利上げ継続への警戒感がくすぶるなか、2年債利回りが3.42%(↑0.02ポイント)、10年債利回りが3.10%(↑0.06ポイント)と上昇基調を継続。ハイテク株を中心に軟調に推移した。ダウ平均やS&P500は正午ごろに一時的にプラス圏に浮上する場面もあったが、引けにかけて改めて売られている。投資家心理を反映するVIX指数(恐怖指数)は26.21(↑0.65)と上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落(エネルギー、公益は逆行高)。大型ハイテク株が含まれる情報技術、コミュニケーションなどが値を下げた。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.37%安、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が1.07%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が1.61%安、顧客管理ソフト大手のセールスフォース(@CRM/U)が3.04%安と下落している。半導体銘柄も売られ、エヌビディア(@NVDA/U)とアドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)がそれぞれ2.82%、2.95%ずつ売られた(SOX指数は1.93%安)。
 一方、原油高(↑約4%)を背景にエネルギー銘柄は高い。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)、オキシデンタル・ペトロリアム(@OXY/U)がそれぞれ2.30%、2.33%ずつ上昇した。


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