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2021/01/18 08:40

大引け概況(詳報): 続落、景気敏感株を中心に売りが続く 無料記事

 先週末15日のNY株式市場は、景気敏感株を中心に売りが続く展開。主要指標のダウ平均が前日比177.26ドル(0.57%)安の30814.26ドルと3日続落したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が114.14ポイント(0.87%)安の12998.50ポイントと続落して取引を終えた。
 前日夜にバイデン次期大統領が1.9兆ドル規模の追加景気対策案を発表したものの、すでに報じられていた内容・規模であり、特にプラス材料視されていない。また、連休前に発表が相次いだ主要経済指標も総じて弱い内容。12月小売売上高が前月比0.7%減と大きく下振れたほか(市場予想:ほぼ横ばい)、1月のNY連銀製造業景気指数が3.5と市場予想(約6)を下回っている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。なかでもエネルギーや素材、資本財などのセクターで下げが目立つ。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が4.81%安、シェブロン(@CVX/U)が3.56%安、コノコフィリップス(@COP/U)が5.75%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.13%安、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が5.69%安と値を下げた。中国の一部地域でコロナ禍の再拡大に伴うロックダウンに踏み切ったことが報じられたため、需要減の懸念で原油先物が反落したことが逆風だ。エクソンモービルに関しては、「資産評価を巡る内部告発を受けて米証券取引委員会(SEC)が調査に入った」と報じられたこともマイナス材料だ。
 最新の10〜12月期決算を発表した銀行銘柄も軟調。純収益(売上高)が下振れたウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)とシティグループ(@C/U)がそれぞれ7.80%、6.93%ずつ急落したほか、業績が上振れたジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)も1.79%安に沈んだ。
 前日に株価が急伸していた半導体関連銘柄も、この日は利益確定売りに押された。半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が2.51%安、モバイル向け通信半導体大手のクアルコム(@QCOM/U)が2.34%安と下落している。主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は2.06%安と反落した。
 週明け18日はキング牧師生誕記念日で休場となる。


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