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2022/04/26 08:37

米国株大引け概況(詳報): 反発、ハイテク株に買い戻し 無料記事

 週明け25日のNY株式市場は、ハイテク株を中心に買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比238.06ドル(0.70%)高の3万4049.46ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が165.56ポイント(1.29%)高の1万3004.85ポイントとそろって反発して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も、24.34ポイント(0.57%)高の4296.12ポイントと反発している。
 朝方にマイナス圏(場中では一時、ダウが1.44%安、ナスダックが0.90%安まで下落)で寄り付いたが、先週から大きく売られていたこともあり、中盤から買い戻す動きが強まった(先週木曜の高値からこの日の安値まで2日余りでS&P500は約7%安)。新型コロナウイルスによる中国での都市封鎖(ロックダウン)が上海市で長期化していることに加え、北京市にも広がるとの観測が浮上したことが新規材料。世界経済成長の鈍化が警戒されるなか、原油先物が約3.5%下落し、10年債利回りが2.82%(↓0.08ポイント)に低下している。これによりハイテク株・グロース株などが反発し、主要指数をサポートした形となった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。大型ハイテク株が含まれるコミュニケーション、情報技術、一般消費財の上げが目立った。今週の決算発表に先立ち、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.87%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が1.56%高、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.44%高と買われている。
 一方、年初から相場をけん引してきたバリュー株・景気敏感株は安い。原油安を受けて、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ3.37%、2.15%ずつ売られたほか、油田サービスのシュルンベルジェ(@SLB/U)が7.11%安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が4.73%安と軒並み売られた。


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