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2022/06/02 08:41

米国株大引け概況(詳報):続落、積極的な利上げを警戒 無料記事

 1日のNY株式市場は、積極的な利上げへの警戒感が強まるなかで売られる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって続落し、それぞれ前日比176.89ドル(0.54%)安の3万2813.23ドル、86.93ポイント(0.72%)安の1万1994.46ポイントで取引を終えた。
 堅調な米経済指標を受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が今秋以降も積極的な利上げを継続するとの懸念が高まった。5月のISM製造業景況感指数は、前月の55.4から56.1に上昇。市場予想(約54.5)を上回っている。これを受け、米長期金利が一時2.95%と5月半ば以来の水準に上がった。
 セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうちエネルギーを除く10業種が下落。なかでも、商業銀行を中心に金融セクターの下げが目立つ。シティグループ(@C/U)が1.91%安、ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.75%安、バンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.43%安、ウェルズ・ファーゴ(@WFC/U)が1.33%安と売られた。
 ヘルスケアセクターも安い。医療機器大手のメドトロニック(@MDX/U)が2.37%安、医薬品・医療機器大手のアボット・ラボラトリーズ(@ABT/U)が2.03%安、医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が0.85%安と値を下げている。
 一方、クラウド顧客管理大手のセールスフォース(@CRM/U)は9.88%高と急伸。前日引け後に発表された2022年2〜4月期決算で売上高と調整後EPSが上振れたことや、通期の調整後EPSガイダンスを引き上げたことが追い風だ。


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