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2022/05/18 08:41

米国株大引け概況(詳報): ダウ3日続伸、ナスダックは急反発 無料記事

 17日のNY株式市場は、年初から下落基調だったハイテク株・グロース株を中心に幅広く買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比431.17ドル(1.34%)高の3万2654.59ドルと3日続伸し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数は321.73ポイント(2.76%)高の1万1984.52ポイントと急反発で取引を終えた。このほか、機関投資家がベンチマークとするS&P500指数が80.84ポイント(2.02%)高の4088.85ポイント、小型株を代表するラッセル2000指数は56.87ポイント(3.19%)高の1840.30ポイントと買われている。
 先週12日に主要指数が年初来安値をつけた後、押し目買いの勢いが強まっている格好。投資家心理の悪化傾向に歯止めがかかり、VIX指数(恐怖指数)が26.10と30台割れ後に低下しつつある。最新のBofAファンドマネージャー調査では、投資家が保有する現金比率が2001年9月以来の高水準に達し「極度な弱気」を示していた。
 インフレ高進や金融引き締め加速に伴う成長鈍化懸念はやや後退。ホームセンター大手のホーム・デポ(@HD/U)や航空大手のユナイテッド・エアラインズ(@UAL/U)が堅調な決算やガイダンスを発表したほか、4月小売売上高が変動の大きい自動車・部品を除いたベースで上振れたことが支援材料と受け止められた。中国上海市でコロナ規制緩和の兆しがあることも追い風だ。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、生活必需品を除く10業種が軒並み上昇。なかでもハイテク株・グロース株が含まれる情報技術、一般消費財などの上げが目立った。EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が4.11%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.14%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が5.29%高、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が5.76%高と買われている(主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は5.01%高)。グロース株投資で有名なARKイノベーションETF(@ARKK/U)も5.02%高と上昇した。
 素材、金融、資本財など景気敏感株・バリュー株も高い。著名投資家バフェット氏が率いるバークシャーハサウェイ(@BRK .B/U)の出資が明らかになった金融大手のシティグループ(@C/U)が7.56%高、化学品メーカーのセラニーズ(@CE/U)が7.49%高と値を上げている。


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