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2021/11/22 08:37

米国株大引け概況(詳報): コロナ懸念でダウ続落、ナスダックは最高値 無料記事

 先週末19日のNY株式市場は、コロナ感染状況をにらみながら売り買いが交錯する展開。主要指標のダウ平均が前日比268.97ドル(0.75%)安の3万5601.98ドルと続落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が63.73ポイント(0.40%)高の1万6057.44ポイントと続伸して取引を終えた(ナスダックは連日で最高値を更新)。
 コロナ懸念が蒸し返される状況。オーストリアがこの日、コロナ感染拡大を抑制するため、最低10日間のロックダウン(都市封鎖)を再導入すると発表したことが嫌気された。ドイツで「ワクチン未接種者に対する行動規制を強化する」と前日報じられたこともあり、欧州で「第4波」に対する警戒感が広がりつつある。米国でも1日当たり感染者数が増加傾向にあることが懸念材料。景気回復への悪影響が警戒されるなか、長期金利を代表する10年債利回りが1.55%(↓0.04ポイント)に低下した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落。大型ハイテク株の一角が買われたものの、エネルギーや金融、資本財など景気敏感株・バリュー株の多くが値下がりした。原油先物が急反落するなか、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とコノコフィリップス(@COP/U)がそれぞれ4.62%、4.28%ずつ下落したほか、航空機大手のボーイング(@BA/U)が5.77%安、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が3.07%安と売り込まれている。利ザヤ縮小の懸念で金融株も安い。ジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)がそれぞれ1.31%、1.99%ずつ下落した。
 一方、大型ハイテク株の一角は高い。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.71%高、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が1.95%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.70%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が4.14%高と値を上げた。また、米食品医薬品局(FDA)が18歳以上に対する新型コロナワクチンの追加接種(ブースター接種)を承認したことを受け、ワクチンを開発したモデルナ(@MRNA/U)が4.92%上昇している。


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