2022/04/11 09:28
米国株週間相場見通し:神経質な値動きか、内外環境に不透明感
今週のNY株式市場は、全体として上値の重い展開が予想される。米金融引き締め懸念が強まっているうえ、ウクライナ情勢やそれに伴う原油価格の動向に不透明感があるためだ。
米金融引き締めの前倒し観測は、以前にも増して強まっている。3月のFOMC議事録や先週のブレイナードFRB理事の発言を受けて、「5月のFOMCで0.5%利上げやバランスシートの縮小が決定される」と警戒されはじめた格好だ。
その背景には、足元の米景気が堅調なことがある。先週発表された3月のADP雇用統計や2月の個人所得・支出が予想とほぼ一致したほか、週間の新規失業保険申請件数も1968年以来の低水準を記録したため、目先は金融引き締めを実施しやすい状況だ。
一方、米企業業績が悪くないことはマーケットの下支え要因になり得る。今週から順次発表される主要企業の1-3月期決算は、エネルギーや素材など川上産業がけん引する形で全体として上向く見通し。増益率の平均が前年同期比6%強に見込まれるなど、まずまずの水準が予想されている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米金融引き締めの前倒し観測は、以前にも増して強まっている。3月のFOMC議事録や先週のブレイナードFRB理事の発言を受けて、「5月のFOMCで0.5%利上げやバランスシートの縮小が決定される」と警戒されはじめた格好だ。
その背景には、足元の米景気が堅調なことがある。先週発表された3月のADP雇用統計や2月の個人所得・支出が予想とほぼ一致したほか、週間の新規失業保険申請件数も1968年以来の低水準を記録したため、目先は金融引き締めを実施しやすい状況だ。
一方、米企業業績が悪くないことはマーケットの下支え要因になり得る。今週から順次発表される主要企業の1-3月期決算は、エネルギーや素材など川上産業がけん引する形で全体として上向く見通し。増益率の平均が前年同期比6%強に見込まれるなど、まずまずの水準が予想されている。
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