今週のNY株式市場は、全体として底堅く推移しそうだ。今週のFOMC（20-21日）で0.75％の利上げが決定されるとの見方が支配的になる中、利上げペースの加速がほぼ織り込まれたことで買いが入りやすくなろう。
　ただ、一本調子の上昇は期待できない。米国の0.75％利上げが織り込まれたとはいえ、世界各地の中央銀行でタカ派スタンスが長期化するとの懸念がくすぶり続けるためだ。実際、欧州中央銀行（ECB）は先週、0.75％利上げに踏み切っている。
　こうしたなか、米10年債利回りの動向も警戒すべきだ。先週末は前日の3.36％台から一時3.2449％まで下げたものの、なお3.3097％と依然高い水準にある。上昇トレンドが根本的に変わったわけではなく、相場の足かせになる場面が訪れる恐れもあろう。
　なお当然ながら、今週発表されるインフレ関連指標（8月のCPIやPPI、輸入物価指数）も注目されている。減速すると見込まれており、程度によってはソフトランディングの期待が高まる可能性もある。


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