24日のNY株式市場は、リスク選好が続くなかで買いが継続する展開。主要指標のダウ平均が前日比30.55ドル（0.09％）高の3万5366.26ドルと小幅に3日続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が77.15ポイント（0.52％）高の1万5019.80ポイントと4日続伸して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとしているS&P500指数も6.70ポイント（0.15％）高の4486.23ポイントと4日続伸し、ナスダックとともに過去最高値を更新している。
　下落基調だった先週から一転、投資家心理の改善が続く状態。好調な企業業績の発表、7月新築住宅販売の上振れ、下落していた中国ハイテク株の反発、「米国でデルタ変異株の感染拡大がピークをつけた可能性がある」との報道――など複数の要因が影響したようだ。米景気の腰折れ懸念が薄らぐなか、原油先物が続伸したほか、長期債を代表する10年債利回りが1.29％（↑0.04ポイント）に上昇した。
　セクター別では、S&P500全11業種のうち6業種が上昇（5業種が下落）。生活必需品や公益などのディフェンシブ銘柄が売られる半面、エネルギーや金融、素材、資本財など景気敏感・バリュー株が買われた。石油大手のシェブロン(@CVX/U)が1.15％高、金融大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)が1.39％高、建機大手のキャタピラー(@CAT/U)が1.65％高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が2.95％高と上昇している。
　コロナ感染のピーク観測で観光関連銘柄も続急伸。オンライン旅行サイト大手のブッキング・ホールディングス(@BKNG/U)が4.48％高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が4.42％高、カジノ大手のラスベガス・サンズ(@LVS/U)が7.53％高と値を上げた。
　大型ハイテク株の一角も底堅い。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が1.22％高、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が0.87％高、SNS大手のフェイスブック(@FB/U)が0.59％高と強含んだ。


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