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2021/09/30 08:40

米国株大引け概況(詳報): 小動き、ナスダックは4日続落 無料記事

 29日のNY株式市場は、長期金利の上昇が一服するなかで総じて小動きの展開。主要指標のダウ平均が前日比90.73ドル(0.26%)高の3万4390.72ドルと小反発する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が34.24ポイント(0.24%)安の1万4512.44ポイントと4日続落で取引を終えた。
 このところ急上昇を続けていた10年債利回りが1.52%(↓0.02ポイント)と小幅に低下するなか、ディフェンシブ銘柄を中心に買いが入った。セクター別では、S&P500全11業種のうち、7業種が上昇。公益や生活必需品、ヘルスケアなどのセクターが強含んだ。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.40%高、電力大手のデュークエナジー(@DUK/U)が1.33%高、日用品大手のプロクター&ギャンブル(@PG/U)が1.02%高、飲料大手のペプシコ(@PEP/U)が0.83%高、製薬大手のイーライリリー(@LLY/U)が3.95%高、メルク(@MRK/U)が2.41%高と値を上げている。
 半面、ハイテク株が含まれる情報技術やコミュニケーションなどのセクターは軟調が続く。ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.09%安、SNS大手のツイッター(@TWTR/U)が3.81%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.88%安、半導体大手のインテル(@INTC/U)が0.94%安と弱含んだ。
 半導体銘柄の一角は下落幅が大きい(主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は1.53%安)。サプライチェーンの混乱が継続するなか、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が第1四半期(9〜11月)の下振れガイダンスを公表したことが重しとなった。マイクロンが2.00%下落したほか、アナログ半導体大手のNXPセミコンダクターズ(@NXPI/U)が3.61%安、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が3.48%安と急落している。
 他の個別動向では、1ドル均一ショップ大手のダラー・ツリー(@DLTR/U)が16.49%高と急伸。一部商品を1ドル超の価格帯で販売する方針を示したほか、自社株購入枠を25億ドルに引き上げたことが刺激材料となった。


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