1日のNY株式市場は、好決算企業を中心に買われる展開。主要指標のダウ平均とナスダック総合指数はそろって3日続伸し、それぞれ前日比273.38ドル（0.78％）高の3万5405.24ドル、106.12ポイント（0.75％）高の1万4346.00ポイントで取引を終えた。S&P500を含む主要3指数は前日終値をはさんでもみ合ったが、引けにかけて上げ幅を拡大した。
　石油大手エクソン・モービル(@XOM/U)の2021年第4四半期業績は、純利益が過去7年で最高を記録した。また、国際物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス(@UPS/U)の同四半期業績は、売上高と調整後EPSがともに上振れている。これを受けて両社の株価は急伸し、それぞれ6.41％、14.08％上昇した。
　セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち8業種が上昇。なかでも、業界大手エクソンの株価上昇を追い風にエネルギーセクターの上げが目立つ。同業のシェブロン(@CVX/U)が2.63％上昇したほか、石油精製のバレロ・エナジー(@VLO/U)が4.32％高、石油メジャーのコノコフィリップス（@COP/U）が3.29％高、石油・天然ガス開発のＥＯＧリソーシズ(@EOG/U) が1.52％高と買われた。
　素材セクターも堅調。鉱業大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が4.84％高、素材化学のダウ(@DOW/U)が3.48％高、塗料・コーティングメーカーのシャーウィン・ウィリアムズ(@SHW/U)が2.30％高、衛生・清掃業務用品のエコラボ(@ECL/U)が1.17％高と値を上げている。
　一方、通信キャリア大手のエイ ティ アンド ティ(@T/U)は4.24％安と急落。傘下ワーナーメディアとディスカバリー(@DISCA/U)の経営統合とスピンオフにあたり、年間配当の引き下げ(1株当たり2.08→1.11ドル)を正式発表したことが逆風だ。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。