29日のNY株式市場では、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が前日比2.61％高の599.06ドルと上昇して取引を終えた。ゲーム業界への参入本格化が好感されている。
　同社は28日、独立系ゲーム開発スタジオのNight School Studioを買収すると発表した（金額など詳細は未発表）。ゲーム会社の買収はこれが初めて。2014年に設立されたNight School Studioは、超自然現象をテーマに開発したアドベンチャーゲーム「Oxenfree」で知られている。
　ネットフリックスは今年7月中旬、IT大手フェイスブック(@FB/U)の副社長だったマイク・ベルドゥ(Mike Verdu)氏をゲーム開発担当副社長として採用したばかり。米現地メディアによると、この動きは、「TV番組や映画に加え、ゲームも手がける」というネットフリックスの野望を浮き彫りにしたもの。20歳でセキュリティソフトウェア企業を立ち上げたベルドゥ氏は、同社を売却後、ゲーム会社のアタリ(Atari)、エレクトロニック・アーツ(@EA/U)、カバム(Kabam)などで務めた経験がある。
　ネットフリックスはここ2年ほど、段階的にゲーム業界に触手を伸ばしてきた。人気ドラマ「ストレンジャー・シングス」のゲーム版「Stranger Things 3: The Game」、ファンタジードラマ「ダーククリスタル：エイジオブレジスタンス」のゲーム版「ダーククリスタル：エイジオブレジスタンスタクティクス」を製作している。


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