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2022/06/14 08:44

米国株大引け概況(詳報): 大幅続落、S&P500は弱気相場入り 無料記事

 週明け13日のNY株式市場は、ほぼ全面安の展開。主要指標のダウ平均が前営業日比876.05ドル(2.79%)安の3万0516.74ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が530.79ポイント(4.68%)安の1万0809.23ポイントと急落し、ともに4日続落で取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も151.23ポイント(3.88%)安の3749.63ポイントと売られ、2021年3月以来の安値を記録。今年1月につけた過去最高値からの下落率が20%を超えて「弱気相場」入りした(最高値からの下落率は、ナスダックが33%超、ダウが17%超)。
 先週末に発表された5月消費者物価指数(CPI)の上振れで「インフレが天井をつけた」との見方が後退したことが引き続き逆風。米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め加速が警戒されている。今週14〜15日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)に絡んでは、ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が「FRBは0.75%の利上げを検討する可能性が高い」との観測を報じたことも売りを誘った(CMEグループの「Fed Watchツール」では、6月FOMCで0.75%利上げされる確率が90%超に急上昇)。債券も売られ、2年債利回りが3.35%(↑0.29ポイント)、10年債利回りが3.36%(↑0.20%)と連日で急騰している(景気後退のシグナルとなる「逆イールド」も一時的に記録)。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。シクリカルなエネルギー(↓5%超)からディフェンシブな生活必需品(↓2%超)まで満遍なく売られた。なかでも高バリュエーションのハイテク株の売りが目立ち、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が7.10%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が5.45%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が7.82%安、ネット動画配信大手のネットフリックス(@NFLX/U)が7.24%安と値を下げている。旅行関連の売りも膨らみ、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が10.32%安、ロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が9.73%安、カジノ大手のラスベガス・サンズ(@LVS/U)が8.66%安と急落した。


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