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2022/07/27 08:41

米国株大引け概況(詳報): 下落、小売株やハイテク株が安い 無料記事

 26日のNY株式市場は、小売株やハイテク株を中心に売られる展開。主要指標のダウ平均が前日比228.50ドル(0.71%)安の3万1761.54ドルと反落し、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が220.10ポイント(1.87%)安の1万1562.57ポイントと3日続落で取引を終えた。
 企業業績に関するネガティブニュースを受け、明日のFOMCの結果発表を控えるなか、この日は軟調な値動きに終始した。小売大手のウォルマート(@WMT/U)が利益ガイダンスを下方修正したことがマイナス材料。「インフレが消費者の裁量支出能力に悪影響を及ぼし、衣料品などの在庫が増えたため、値下げを余儀なくされている」と警告している。他の小売銘柄も連れ安し、ディスカウントチェーンのターゲット(@TGT/U)やEC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)もそれぞれ3.61%、5.23%ずつ下落した。また、コロナ禍が追い風だったECプラットフォームのショッピファイ(@SHOP/U)に関し「従業員約10%をリストラする」と報じられたことがハイテク株・グロース株にとって重石になった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が下落(ディフェンシブな公益、ヘルスケア、REITの3業種は逆行高)。なかでも大型ハイテク株が含まれる一般消費財、コミュニケーション、情報技術の下げが目立った。引け後に決算発表を控えるIT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が2.68%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が2.32%安と売られたほか、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@META/U)が4.50%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が3.57%安と値を下げている。また、前述のウォルマートが7.60%安、ショッピファイが14.06%安と急落した。
 グロース株も総崩れ。米国仮想通貨取引所大手のコインベース(@COIN/U)が21.08%安、後払い決済サービスのアファーム(@AFRM/U)が11.73%安、サイバーセキュリティのゼットスケーラー(@ZS/U)が9.06%安と売り込まれた。コインベースに関しては、「自社取引所への仮想通貨上場を巡り、米証券取引委員会(SEC)の調査を受けている」と報じられたことがマイナス材料視されている。


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