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2021/09/06 08:34

米国株大引け概況(詳報): ダウ小反落、ナスダックは連日の最高値 無料記事

 先週末3日のNY株式市場は、3連休を前に比較的小動きの展開。主要指標のダウ平均が前日比74.73ドル(0.21%)安の3万5369.09ドルと小反落する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が32.34ポイント(0.21%)高の1万5363.52ポイントと小幅ながら3日続伸で取引を終えた。ナスダックは連日で最高値を切り上げている。機関投資家がベンチマークとしているS&P500指数は、0.03%安の4535.43ポイントと弱含んだ。
 雇用状況はまちまち。朝方発表された8月の雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比23万5000人増と市場予想(約73万3000人増)を大きく下回ったものの、失業率が5.4→5.2%に低下し(市場予想:約5.2%)、平均時給が前月比0.6%増と市場予想(約0.3%増)を上回った。株式市場ではテーパリング(量的緩和の縮小)の先送り可能性が意識され、ハイテク株・グロース株が底堅い。ただ、債券市場では長期金利を代表する10年債利回りが1.32%(↑0.04ポイント)と上昇した。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち5業種が上昇(6業種が下落)。情報技術やヘルスケア、コミュニケーションなどのセクターが強含んだ。Eコマース大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が0.43%高、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が0.42%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.00%高、ITサービス管理(ITSM)大手のサービスナウ(@NOW/U)が2.77%高と上昇している。
 一方、素材や資本財、金融、エネルギーなど景気敏感株・バリュー株に属するセクターは小安い。金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が0.60%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が1.21%安、総合化学メーカー大手のデュポン・デュ・ヌムール(@DD/U)が2.48%安と弱含んだ。このほか、コロナ禍が逆風になるクルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が4.41%安、同業のロイヤル・カリビアン・グループ(@RCL/U)が4.22%安と値下がり。カーニバルは一部クルーズ船の運行延期を発表している。
 なお、週明け9月6日はレイバーデーの祝日で休場となる。


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