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2021/11/04 08:41

米国株大引け概況(詳報):続伸、主要3指数が最高値を更新 無料記事

 3日のNY株式市場は、米金融当局のハト派姿勢を好感して買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比104.95ドル(0.29%)高の3万6157.58ドルと5日続伸、ナスダック総合指数は161.98ポイント(1.04%)高の1万5811.58ポイントと8日続伸し、それぞれ過去最高値を更新して引けた(S&P500指数も0.65%高の4660.57ポイントで過去最高値を記録)。
 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は同日、米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、「今は利上げの時期ではない」と説明し、早期の金利引き上げに慎重な姿勢を示した。また、米国のインフレ懸念について「来年の半ばには弱まるだろう」と述べている。この日まで2日間開催されたFOMCではインフレに関し、「一時的(transitory)」との見方が維持された。FOMCでは11月からテーパリング(量的緩和の縮小)を始めることが決まったが、これは市場の予想通りだった。
 パウエル議長の記者会見を受け、主要3指数は引けにかけて上昇。幅広い銘柄が買われるなか、S&P500指数を構成する全11業種のうち8業種が値を上げた。なかでも、一般消費財セクターの上げが目立つ。Eコマースのアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が2.15%高と上昇したほか、電気自動車メーカーのテスラ(@TSLA/U)が3.57%高、スポーツ用品のナイキ(@NKE/U)が2.78%高、コーヒーチェーンのスターバックス(@SBUX/U)が1.04%高と買われている。
 素材セクターも高い。素材化学大手のダウ(@DOW/U)が0.99%上げたほか、肥料大手のモザイク(@MOS/U)とシーエフ・インダストリーズ(@CF/U)が4.89%、3.01%ずつ上昇した。鉄鋼大手のニューコア(@NUE/U)も2.83%高と値を上げている。


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