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2021/10/27 08:44

米国株大引け概況(詳報): 小幅続伸、ダウとS&P500が連日で最高値  無料記事

 26日のNY株式市場は、業績動向に楽観的な見方が広がるなかで強含む展開。主要指標のダウ平均が前日比15.73ドル(0.04%)高の3万5756.88ドルと小幅に3日続伸したほか、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が9.00ポイント(0.06%)高の1万5235.71ポイントと続伸して取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も0.18%高の4574.79ポイントと強含み、ダウ平均とともに連日で過去最高値を切り上げている。堅調な企業業績を背景に高く始まった後、主要指数は中盤から利益確定売りに押されたものの(終値は日中の安値近辺)、総じてプラス圏で引けた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇。伸び率は0.7%未満と小幅だが、エネルギー、ヘルスケア、情報技術などが強含んだ。引け後の決算発表を前に、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)とネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)がそれぞれ0.64%、1.35%ずつ上昇したほか、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.70%高、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.31%高、ヘルスケア大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が1.02%高と買われている。なお、前日の急騰で1兆ドル企業となった電気自動車大手テスラ(@TSLA/U)は、この日も一時7%高まで買われたものの、その後利食い売りに押されて結局0.63%安で取引を終えた。
 好業績銘柄は高い。国際物流大手のユナイテッド・パーセル・サービス (@UPS/U)が6.95%高と急伸したほか、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が2.03%高と値を上げた。UPSはサプライチェーン問題にも関わらず、7〜9月期業績が上振れたほか、通期営業マージン予想を上方修正している。GEは7〜9月期に利益が上振れているほか、通期利益見通しを引き上げた。
 一方、コミュニケーションと資本財の2セクターは下落。主にSNS大手のフェイスブック(@FB/U)と軍用航空機大手のロッキード・マーチン(@LMT/U)が決算発表後に売られたことが響いた(それぞれ3.92%安、11.80%安)。利益面では堅調だったが、両銘柄ともに売上高見通しが下振れたことが嫌気されている。


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