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2022/03/08 08:48

米国株大引け概況(詳報): 3日続落、原油高で景気減速懸念が強まる 無料記事

 週明け7日のNY株式市場は、「スタグフレーション」懸念が強まる展開。主要指標のダウ平均が前日比797.42ドル(2.37%)安の3万2817.38ポイント、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が482.48ポイント(3.62%)安の1万2830.96ポイントとそろって急落し、ともに3日続落で取引を終えた。
 ロシア・ウクライナ紛争に伴う原油高を受け、景気減速に対する警戒感が強まる状態。「西側諸国がロシア産原油・天然ガスの禁輸を検討している」との報道で6日夜に原油先物が1バレル130ドル超に急騰した後、7日寄り前に120ドル弱に下がったとはいえ(NY株式市場は寄り付き時点でほぼ横ばい)、エネルギー・資源価格の高止まりで消費の勢いが鈍化するとの懸念が煽られた。長短金利差が縮小傾向にあり、リセッション(景気後退)入りする可能性が取り沙汰されている。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が下落。なかでもIT株・グロース株の下げが目立った。先週同様、大型ハイテク株が売られ、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が3.78%安、EC大手のアマゾン・ドット・コム(@AMZN/U)が5.62%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が4.19%安、SNS大手のメタ・プラットフォームズ(@FB/U)が6.29%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.91%安と軒並み急落している。
 この日は消費関連銘柄の下げも大きい。デルタ・エア・ラインズ(@DAL/U)やラスベガス・サンズ(@LVS/U)など航空大手・カジノ大手が軒並み10%超の下落を強いられたほか、アパレル大手やブランド大手が軒並み売られた。「マイケル・コース」を手掛けるカプリ・ホールディングス(@CPRI/U)が15.36%安、「コーチ」を手掛けるタペストリー(@TPR/U)が11.88%安、百貨店大手のメイシーズ(@M/U)が13.63%安と急落している。
 一方、エネルギーと公益の2業種は逆行高。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ2.14%、3.60%ずつ上昇したほか、再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が4.95%高と値上がりした。


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