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2022/08/31 08:42

米国株大引け概況(詳報): 3日続落、金融引き締め懸念が根強い 無料記事

 30日のNY株式市場は、先週末からの下落基調が続く展開。主要指標のダウ平均が前日比308.12ドル(0.96%)安の3万1790.87ドル、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が134.53ポイント(1.12%)安の1万1883.14ポイントとそろって3日続落で取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も44.45ポイント(1.10%)安の3986.16ポイントと売られ、主要3指数が軒並み50日移動平均線を割れている。
 パウエルFRB議長が先週末にジャクソンホール会議の講演で、断固たるタカ派スタンスを示し、政策金利を抑制的な水準に長くとどめる可能性を示したことが引き続き重し。利上げ継続への警戒感がくすぶるなか、前日に約15年ぶりの高水準を更新した2年債利回りが3.44%(↑0.02ポイント)と上昇を続け、株式市場で幅広い銘柄が売られている。投資家心理を反映するVIX指数(恐怖指数)は26.21で変わらずだった。
 セクター別では、S&P500全11業種がすべて下落。なかでも欧米の景気減速懸念に伴う原油安(↓約5.5%)を受け、エネルギーセクター(↓3%超)の反落が目立った。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)がそれぞれ3.81%、2.44%ずつ下落したほか、油田サービスのハリバートン(@HAL/U)が4.86%安と値下がりしている。素材や資本財など他の景気敏感セクターも軟調。鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が6.77%安、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が5.52%安、肥料大手のモザイク(@MOS/U)が4.97%安と急落した。
 大型ハイテク株も弱含み。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)が0.85%安、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が1.53%安、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が2.50%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が2.11%安と値を下げている。


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