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2022/04/13 08:43

米国株大引け概況(詳報): 続落、朝高も買い意欲乏しい 無料記事

 12日のNY株式市場は、朝高後に戻り売りに押される展開。主要指標のダウ平均が前日比87.72ドル(0.26%)安の3万4220.36ポイントと続落したほか、ハイテク株を中心に構成されるナスダック総合指数が40.39ポイント(0.30%)安の1万3371.57ポイントと3日続落で取引を終えた。多くの機関投資家がベンチマークとするS&P500も15.08ポイント(0.34%)安の4397.45ポイントと3日続落。50日移動平均線(4424ポイント)を下回って引けている。一方、小型株を代表するラッセル2000は強含み、6.61ポイント(0.33%)高の1986.94ポイントと6営業日ぶりに反発した。
 主要株価指数が朝方に1%超の上昇で寄り付いたものの、その後は買い意欲に欠けるなかでマイナス圏に沈んだ。この日発表された3月・消費者物価指数(CPI)はまちまちの結果。CPIが前年同月比で8.5%上昇し(市場予想:↑約8.4%)、1981年12月以来の高水準をつける半面、食料・エネルギーを除くコアCPIが6.5%上昇(市場予想:↑6.6%)と下振れた。「インフレのピークが近い」との期待浮上で長短金利がともに低下したが、株式市場では投資家心理の改善につながっていない。来月に0.50%の利上げが想定されていること、米経済成長が減速する恐れがあること、今回の決算シーズンでのガイダンスの不確実性――などが依然として警戒されている。原油先物が6%超の反発をみせたこともインフレ懸念をくすぶらせた。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落(エネルギーなど4業種は上昇)。金融やヘルスケア、コミュニケーションなどが弱含んだ。銀行大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.10%安、製薬大手のファイザー(@PFE/U)が1.52%安、ネット検索大手のアルファベット(@GOOGL/U)が1.10%安と下落している。半導体銘柄の一角も軟調が続き、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.88%安と6日続落したほか、アドバンスト・マイクロ・デバイス(@AMD/U)が2.33%安と昨年7月以来の安値を更新した。


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