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2021/10/18 10:02

アルコア15%高、好決算や配当開始などで3年ぶり高値圏 無料記事

 先週末15日のNY株式市場では、アルミ大手のアルコア(@AA/U)が前日比15.23%高の56.00ドルと急伸して取引を終えた。足元業績の上振れや株主還元策の強化などが好感され、株価は2018年4月以来の高値圏で推移している。
 前日引け後に発表された第3四半期(7〜9月)決算は、売上高が前年同期比31.45%増の31億900万ドルに拡大するなか、純損益が3億3700万ドルの黒字に転じるという結果で、売上高、調整後・希薄化後EPS(非GAAP、プラス2.05ドル)ともに市場予想(それぞれ約29億2800万ドル、約1.71ドル)を上回った。前四半期に続き、純利益が過去最高を更新している。
 アルミ市況の好調が追い風。アルミニウムとアルミナ(アルミの製造原料)が値上がりしたことなどに伴い、売上高が前期比で1割増えた上、マージンも改善した。
 ロイ・ハーベイ最高経営責任者(CEO)は「今日、アルコアはより強くなり、将来に向けて良い態勢を整えている。前向きな勢いを継続し、商品サイクルを通じて価値を提供していく予定だ」とコメント。決算発表後のカンファレンスコールでは「現在のサイクルはより強く、より長く続くだろう。アルコアは商品提供するのに良い位置にいる」と自信を示した。
 こうした中、会社側は初めて四半期配当を発表。10月29日引け時点の登録株主に対し、11月19日付で1株当たり0.10ドルの四半期配当を実施する方針を示した。また、自社株買い計画も強化。既存購入枠の残り(約1億5000万ドル)に加え、新たに5億ドル分の自社株購入枠を承認したと発表している。


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