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2021/10/18 10:19

米国株週間相場見通し:下値の固い展開か 無料記事

 今週のNY株式市場は、インフラ法案の行方が気がかりだが、業績好転や景気回復の期待で全体としては底堅い値動きか。
 目先の不安要因は、前述したインフラ法案の動向。採決が10月31日まで先送りされたほか、金額の投入規模が約3.5兆米ドルから縮小されるとの見方も出ている。
 一方で、主要企業の決算が総じて良好な点はプラスだ。すでに7 9月期業績が発表された金融大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)やモルガン・スタンレー(@MS/U)、医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)などは軒並み上振れ。月末に発表されるキャタピラー(@CAT/U)にも期待が高まり、アナリストの先回り的買い推奨レポートを受けて株価が動意づいている。今週発表されるネットフリックス(@NFLX/U)やテスラ(@TSLA/U)にも注目だ。
 また、米景気の動向を占う各種指標が改善していることもマーケットを下支えする要因。先週発表された9月の小売売上高は前月比0.7%増で着地し、予想(0.2%減)に反してプラス成長を達成した。先週の週間・新規失業保険申請件数も、予想より良い内容だった(雇用環境の底堅さを確認)。
 9月のPPIは下振れたが、これによりインフレ懸念がやや薄らいだため、足元のマーケットでは金利を安定させる良い動きと受け止められている(長期金利指標の10年債利回りは、週前半に付けた1.629%から週末時点で1.57%近辺までに低下)。


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