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2021/11/16 08:45

米国株大引け概況(詳報): 小反落、長期金利の上昇でハイテク株弱含み 無料記事

 週明け15日のNY株式市場は、方向感に欠けるなかでやや弱含む展開。主要指標のダウ平均が前営業日比12.86ドル(0.04%)安の3万6087.45ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が7.11ポイント(0.04%)安の1万5853.85ポイントとそろって小反落で取引を終えた。多数の機関投資家がベンチマークにするS&P500はほぼ横ばいの4682.80ポイントで引けている。
 目立った新規材料はない。11月のNY連銀製造業指数が19.8→30.9(市場予想:約22)に伸びるなか、イールドカーブのスティープ化が進んだが、主要指数は小幅なレンジで推移した。明日には、10月の小売売上高などが発表される。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が上昇。公益やエネルギー、生活必需品などが強含んだ。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.19%高、電力大手のデュークエナジー(@DUK/U)が0.72%高、石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が0.86%高、シェブロン(@CVX/U)が2.27%高と堅調だった。
 一方、ヘルスケアや情報技術など4業種は下落。インフレ圧力を受けて、長期金利を代表する10年債利回りが1.61%(↑0.05ポイント)に上昇したことがやや逆風となった。医療保険大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)が1.78%安、バイオ医薬大手のアムジェン(@AMGN/U)が1.89%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.20%安、ITサービス管理大手のサービスナウ(@NOW/U)が1.28%安と値下がりしている。
 他の個別動向では、航空機大手のボーイング(@BA/U)が5.49%上昇。エミレーツ航空からボーイング777貨物機2機を受注したことが刺激材料となった。また、新興電気自動車(EV)大手のリビアン(@RIVN/U)は14.94%高。先週10日に上場した後、大幅に4日続伸している。


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