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2021/08/11 08:42

米国株大引け概況(詳報): ダウとS&P500が反発で最高値、ナスダックは反落 無料記事

 10日のNY株式市場は、グロース株が売られる半面、バリュー株・景気敏感株が買われる展開。主要指標のダウ平均が前日比162.82ドル(0.46%)高の3万5264.67ドルと反発する一方、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数は72.09ポイント(0.49%)安の1万4788.09ポイントと反落して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500も0.10%高の4436.75ポイントと小反発し、ダウ平均とともに過去最高値を切り上げている。
 変異株「デルタ株」の感染拡大やテーパリング(金融緩和の縮小)の前倒し観測がくすぶるものの、直近の雇用統計が好調だったことを受けて「米経済が景気回復を順調に続ける」との見方が強まりつつある。長期金利を代表する10年債利回りが1.35%(↑0.03ポイント)に上昇したほか、原油先物も2%超上昇した。この日はまた、米上院が5500億ドルの新規投資を含む計1兆ドルのインフラ包括法案を可決。3兆5000億ドルの財政支出法案についても、審議入り動議を可決している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち、エネルギーや素材、金融、資本財など8業種が上昇。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が1.71%高、シェブロン(@CVX/U)が1.82%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が4.83%高、鉄鋼大手のUSスチール(@X/U)が4.74%高と値を上げた。長期金利の上昇による利ザヤの拡大期待で、金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)とバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)もそれぞれ1.23%、1.87%ずつ上昇した。
 一方、情報技術やヘルスケアなど3業種は下落。主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は1.20%低下した。メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が5.36%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が1.77%安、半導体設備大手のアプライド マテリアルズ(@AMAT/U)が2.77%安で引けている。


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