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2021/12/14 08:43

米国株大引け概況(詳報): 反落、オミクロン株やFOMC巡り警戒感 無料記事

 週明け13日のNY株式市場は、投資マインドの悪化で売られる展開。主要指標のダウ平均が前営業日比320.04ドル(0.89%)安の3万5650.95ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が217.32ポイント(1.39%)安の1万5413.28ポイントとそろって反落して取引を終えた。先週末に最高値を更新したS&P500指数も売られ、43.05ポイント(0.91%)安の4668.97ポイントで引けている。
 英ジョンソン首相が12日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン」の感染拡大に警鐘を鳴らし、警戒レベルを引き上げたことが逆風。米国市場でも投資家心理の後退につながるなか、相対的に安全とされる米国債が買われ、長期金利を代表する10年債利回りが1.42%(↓0.06ポイント)に低下した。金融政策動向が注目される米連邦公開市場委員会(FOMC)を14〜15日に控えていることも、利食い売りや買い手控えの理由にされやすかった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち7業種が下落。特にエネルギーや資本財など景気敏感セクターが安い。石油大手のエクソンモービル(@XOM/U)が2.19%安、航空機大手のボーイング(@BA/U)が3.73%安、重電大手のゼネラル・エレクトリック(@GE/U)が3.94%安と売られた。
 コロナ懸念が蒸し返されるなか、観光関連銘柄も下落。ホテル大手のマリオット・インターナショナル(@MAR/U)が4.43%安、オンライン旅行サイト大手のブッキング・ホールディングス(@BKNG/U)が3.88%安、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が4.88%安、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が4.94%安と急落した。
 グロース株(成長株)の一角も安い。電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が4.98%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が6.75%安と急落したほか、IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.07%安と反落した。アップルについては、JPモルガンが目標株価を引き上げたが、プラス材料視されなかった。
 一方、REITや公益、生活必需品、ヘルスケアといったディフェンシブな4セクターは逆行高。再生エネルギー大手のネクステラ・エナジー(@NEE/U)が1.62%高、電力・ガス供給大手のサザン カンパニー(@SO/U)が1.69%高、飲料大手のコカ・コーラ・カンパニー(@KO/U)が2.63%高、小売大手のウォルマート(@WMT/U)が1.80%高と強含んで引けた。ヘルスケア銘柄は上げが目立ち、製薬大手のファイザー(@PFE/U)が4.59%高、ワクチンを開発したモデルナ(@MRNA/U)が5.81%高と値を上げている。


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