8日のNY株式市場では、主要指標のダウ平均が前日比68.93ドル（0.13％）安の3万5031.07ドルと3日続落して引けた。前日まで4日連続で最高値を更新していたナスダック総合指数も売られ、87.69ポイント（0.57％）安の1万5286.64ポイントと反落している。
　新型コロナ変異株の感染拡大懸念が広がるなか、景気敏感株を中心に売られた。ダウ平均構成銘柄では、素材化学のダウ(@DOW/U)が1.91％安、航空機のボーイング(@BA/U)が1.33％安、金融のゴールドマン・サックス(@GS/U)が1.30％安、スポーツ用品のナイキ(@NKE/U)が1.19％安と値を下げている。
　セクター別では、S&P500指数を構成する全11業種のうち6業種が下落。なかでも、エネルギーセクターの下げが目立つ。石油大手のエクソン・モービル(@XOM/U)とシェブロン(@CVX/U)が0.92％、0.69％ずつ売られたほか、油田探査のシュルンベルジェ(@SLB/U)が4.20％安、石油メジャーのコノコフィリップス（@COP/U）が1.25％安、石油・天然ガス開発のＥＯＧリソーシズ(@EOG/U)が0.72％安に沈んだ。
　素材セクターも安い。鉱業大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)と産金大手のニューモント(@NEM/U)が5.45％、1.25％ずつ値を下げたほか、肥料大手のシーエフ・インダストリーズ(@CF/U)とモザイク(@MOS/U)が3.42％、3.16％ずつ売られている。
　このほか、時価総額最大のアップル(@APPL/U)が1.01％安、フェイスブック(@FB/U)が1.21％安と売られ、ハイテクセクターの下げを主導した。
　他の個別動向では、食品大手のゼネラル・ミルズ（@GIS/U）が4.56％高と急伸。2022年5月期通期のガイダンスをやや上方修正したことが追い風だ。約1〜3％と予想していた既存事業売上高の減収率について、「マイナス1％前後」に改めた。


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