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2019/11/18 11:09

週間相場見通し:高値圏で揉み合いか 無料記事

  今週のNY株式市場は、利益確定売りを消化しつつ、高値圏で揉み合う展開が予想される。米中交渉の進展や年末商戦の活況が期待されるためだ。
  先週の主要3指数は、軒並み最高値を更新した。高値警戒感による売りが散見されながらも、雇用の改善による個人消費の底堅さが期待される中、押し目を狙う待機資金が相場を下支えする流れ。クドロー米国家経済会議(NEC)委員が先週末、「米中通商交渉の合意が近い」と発言したことも追い風となった。
また、米国の年末商戦への期待感も強まっている。スターバックスやウォルマートなどの米大手消費関連企業がこのところ、好調な業績と見通しを明らかにしているためだ。今週は多くの小売企業の決算発表が予定されていることから(ホームデポが19日、ギャップが21日)、足元の消費や年末商戦に対する強気見通しが確認されれば、株価を一段と押し上げる材料となろう。
ただ、外部環境に不透明感が漂っている点には注意を要する。中でも、香港でデモ隊と警官隊が激しく衝突していることは気がかり。合意に向かいつつある米中協議に関し、水を差す恐れがあるためだ。
なお米中協議の絡みでは、米政府による華為(ファーウェイ)制裁措置の一部猶予が18日に期限を迎える点にも注目したい。米政府の対応は、対中スタンスをどの程度緩和していくかの試金石になり得よう。


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