14日のNY株式市場は、主要企業の好決算を追い風に買われる展開。主要指標のダウ平均は前日比534.75ドル（1.56％）高の3万4912.56ドルと5日ぶりに反発、ナスダック総合指数は251.80ポイント（1.73％）高の1万4823.43ポイントと続伸して取引を終えた。
　この日発表された主要企業の四半期業績は、そろって上振れるなど好調だった。金融大手のバンク・オブ・アメリカ(@BAC/U)とモルガン・スタンレー(@MS/U)はともに、大幅な増益を確保した上で営業収益とEPSが市場予想を上回った。ヘルスケア大手のユナイテッドヘルス・グループ(@UNH/U)とウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(@WBA/U)も上振れに加え、通期業績見通しの引き上げや関連事業への投資拡大を発表している。
　これらを受け、バンカメが4.47％高、モルガン・スタンレーが2.48％高、ユナイテッドヘルスが4.17％高、ウォルグリーンが7.43％高と上昇した。
　米経済指標の内容も支援材料。新規失業保険の申請件数（季節調整済み）は29万3000件と、前週から3万6000件減少するとともに昨年3月中旬以来の低水準を記録した。また、9月の卸売物価指数(PPI)は前月比0.5％上昇と、市場予想(約0.6％上昇)を下回った。8月(0.7％上昇)から伸びが鈍化したこともあり、インフレ懸念が緩和された格好だ。
　セクター別では、S&P500指数を構成する11業種がすべて上昇。なかでも、情報技術セクターの上げが目立つ。米10年債の利回りが一時1.50％まで低下するなか、時価総額の大きいアップル(@APPL/U)とマイクロソフト(@MSFT/U)が2.02％、2.17％ずつ上昇した。このほか、半導体最大手のインテル(@INTC/U)が3.14％高、画像処理半導体のエヌビディア(@NVDA/U)が3.85％高と急伸している。


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