詳細
検索 (期間指定)
期間

2022/08/12 08:53

米国株大引け概況(詳報):ダウ小幅続伸、ナスダックは反落 無料記事

 11日のNY株式市場は、朝高後に上値が重くなる展開。主要指標のダウ平均が前日比27.16ドル(0.08%)高の3万336.67ドルと小幅ながら続伸したものの、ハイテク銘柄の比率が高いナスダック総合指数は74.89ポイント(0.58%)安の1万2779.91ポイントと反落して取引を終えた。
 相場の支援材料は、米卸売物価指数(PPI)の低下。7月は前月比0.5%低下と、市場予想の0.2%上昇に反して下がった。前日に発表された7月の米消費者物価指数(CPI)に続き、米国でインフレが鈍化しつつあることが示された格好だ。
 ただ、買いの勢いは弱く、上値を追う動きは限られている。米国の景気後退不安が和らぐなか、米長期国債の利回りが2.9%近くまで上昇。これを受け、情報技術セクターやヘルスケアセクターを中心に弱含んだ。
 ハイテク関連銘柄では、IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)とIT機器大手のアップル(@APPL/U)が0.74%、0.44%ずつ下落したほか、顧客管理大手のセールスフォース(@CRM/U)が1.00%安、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が0.86%安と売られている。
 ヘルスケア関連銘柄では、製薬のファイザー(@PFE/U)が3.32%安に沈んだのをはじめ、ヘルスケア製品のジョンソン・エンド・ジョンソン(@JNJ/U)が2.07%安、バイオ医薬のアムジェン(@AMGN/U)が1.48%安、医薬品のイーライリリー(@LLY/U)が1.13%安と値を下げた。
 一方、エンターテインメント大手のウォルト・ディズニー(@DIS/U)は4.68%高と急伸。前日引け後に発表された22年4〜6月期決算で売上高と調整後EPSが上振れたほか、動画配信サービス加入者数の増加が好感されている。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース