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2022/02/09 08:45

米国株大引け概況(詳報): 上昇、幅広いセクターに押し目買い 無料記事

 8日のNY株式市場は、金利の上昇基調が続いたものの、米景気や企業業績の堅調さが見直されるなかで幅広いセクターに押し目買いが入る展開。主要指標のダウ平均が前日比371.65ドル(1.06%)高の3万5462.78ドルと続伸し、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が178.79ポイント(1.28%)高の1万4194.46ポイントと反発して取引を終えた。政策金利に敏感な2年債利回りが1.34%(↑0.05ポイント)、長期金利を代表する10年債利回りが1.96%(↑0.04ポイント)に上昇したが、投資家心理を表すとされるVIX指数(恐怖指数)が連日で低下。かなりの回数の利上げが織り込まれつつあるなか、過度な警戒感が後退している。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち8業種が上昇(エネルギーなど3業種は下落)。資本財や素材、金融などバリュー株・景気敏感株のほか、一般消費財や情報技術など幅広い銘柄が買われた。金融大手のジェイピー・モルガン・チェース(@JPM/U)が1.88%高、農機大手のディア・アンド・カンパニー(@DE/U)が4.75%高、鉱山開発大手のフリーポートマクモラン(@FCX/U)が4.45%高、化学大手のデュポン・デュ・ヌムール(@DD/U)が6.32%高と値を上げている。
 コロナ感染の頭打ち傾向が強まるなか、観光・エンタメ銘柄も上昇。航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が5.67%高、クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が4.79%高、ライブ・エンターテインメント大手のライブ・ネーション・エンターテインメント(@LYV/U)が5.02%高と買われた。
 M&A絡みでは、サイバーセキュリティ企業のマンディアント(@MNDT/U)が17.86%高と急伸。IT大手のマイクロソフト(@MSFT/U)による買収観測報道が刺激材料となった。一方、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)は英アームの買収計画を正式に中止すると発表した(エヌビディアの株価は1.54%高)。


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