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2022/02/16 08:49

米国株大引け概況(詳報): 反発、ウクライナ情勢の懸念緩和で 無料記事

 15日のNY株式市場は、地政学リスクに対する懸念が後退するなかで買い戻される展開。主要指標のダウ平均が前日比422.67ドル(1.22%)高の3万4988.84ドル、ハイテク銘柄を中心に構成されるナスダック総合指数が348.84ポイント(2.53%)高の1万4139.76ポイントとそろって4営業日ぶりに反発して取引を終えた。機関投資家がベンチマークとするS&P500指数も69.40ポイント(1.58%)高の4471.07ポイントと買われ、200日移動平均線(4455ポイント)を再び上回っている。
 寄り前に「ロシア軍の一部がウクライナ国境近辺での演習を終えて帰還する」とロシア国防省が発表したことについて、市場では地政学リスクがやや後退したと受け止められた(原油先物は3%超下落)。ウクライナ侵攻リスクが依然くすぶるものの、IT銘柄を中心に買い戻す動きが強まっている。なお、1月・生産者物価指数(PPI)は前年比で9.7%上昇し、市場予想(約↑9.1%)を上回ったが、ネガティブ材料視されなかった。
 セクター別では、S&P500全11業種のうち9業種が上昇(エネルギー、公益を除く)。なかでも大型IT銘柄が含まれる情報技術、一般消費財などのセクターで上げが目立つ。IT機器大手のアップル(@AAPL/U)が2.31%高、GPU大手のエヌビディア(@NVDA/U)が9.18%高、メモリー大手のマイクロン・テクノロジー(@MU/U)が6.83%高、電気自動車大手のテスラ(@TSLA/U)が5.33%高と買われた。主要半導体銘柄で構成されるSOX指数は5.47%上昇している。
 また、コロナ懸念が薄らぐなかで観光関連銘柄も高い。クルーズ大手のカーニバル・コーポレーション(@CCL/U)が6.65%高、航空大手のアメリカン・エアラインズ・グループ(@AAL/U)が8.09%高、ホテル大手のマリオット・インターナショナル(@MAR/U)が5.76%高と値を上げている。マリオットに関しては好決算もプラス材料視された。


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